書評【ラノベ】

戦鬼  川口 士

第18回富士見ファンタジア大賞 大賞受賞作品。鬼は桃太郎に皆殺しされた。 生き残りである温羅は村に捕らえられ、酷い生活を送っていた。 そんなある日、村が大量の狗に襲われ、温羅のチャンスを得る。 一方、温羅に毎日食事を運んできたヒロイン、梓も狗…

迷い猫オーバーラン  松 智洋

都築乙女は、非常識なほど人を助けたがる。たとえば、ヤクザに追われた家族だとか、温暖化で沈みそうな南の島だとか・・・本当にそれらを救うために有言実行してしまう。 そんな乙女は喫茶店「ストレイトキャッツ」のパティシエール。もちろん、その店の名の…

LAST KISS  佐藤 ケイ

ずっと入院していた妹が、夏休みの間だけ退院することになり、井崎は夏休み中、妹と過ごすことになる。 無口で苦手だった妹と親の命令とはいえ面と向かって接することによって、その苦手意識は徐々に払拭されていく。 妹の由香もそんな兄に対して好意的な印…

『君のための物語』

『君のための物語』面白かった。時代は近代ヨーロッパ辺りに思えました。それで主人公は何の変哲も無い大人の一般人です。 それが『レーイ』という名前の不思議な雰囲気の青年に出会います。 彼らはだんだんと深く関わりあって、友情を育んでいくんです。 人…

眠り姫  貴子潤一郎

貴子潤一郎氏の一年と十ヶ月ぶりに出版された単行本。 短編集です。 まずは1話目から。「眠り姫」 12月のベロニカの現代版。 現代ということで「眠り」の現象が病気として定義されています。 相変わらず文章は上手いですが、、、ベロニカの構成を考えると…

12月のベロニカ 貴子潤一郎  じゅん

3度目の書評となります、じゅんです。 今回はラノベでいきたいと思います。クラウディア大陸では、ファウゼルという女神を信仰していた。彼の女神は一人の女性を依代にしてこの世に顕現する。物語の発端は、この女神ファウゼル信仰にある。クラウディア大陸…