ナンチンゲールの沈黙(上)  海堂 尊   じゅん

 一発目が書評というのもあれですが。。。覚えているうちに。かける時間があるうちに書こうと思います。


 チームバチスタの栄光の続編。バチスタはまたの機会に書きたいと思います。

 さて、あらすじですが。
 
 目の癌、網膜芽腫の小児患者を巡るストーリー。
 その患者の一人、牧村瑞人は近日中に手術をしなければ命の危険にさらされる病状だが、親の手術承諾許可が取れずに手術の日取りが決まっていない。瑞人の母は男を作り蒸発。父は定職につかず面会に来ないという始末。担当看護師の浜田小夜はどうにか瑞人の父にあい、手術承諾の求めるも、手術に金がかかると反対されてしまう。瑞人本人も父を殺したいと憎みながらも、手術の反対をする父に賛同している。
 看護師長の猫田は、瑞人のメンタル面の問題を示唆し、田口の不定期愁訴外来への通院を以来。田口は不承不承、瑞人のメンタルケアに関わる。
 そんな中、瑞人の父が手術の承諾をしたいと小夜に連絡をいれてくる。小夜は瑞人の父と会いに行き、その数時間後、瑞人の父が殺されてしまう。


 白鳥はまだ出てきていません。というか、出てくるのかよくわかりません。
 前回のラノベカラーは影を潜め、しかしながらユーモアの使いどころがうまく、サクサクと読んでいけました。軽いタッチは相変わらず。さすがです。

 上巻では、色々と伏線が張り巡らされているような気もしますが、さてさて、下巻でどう回収されるか楽しみです。
 

 以後ネタバレ

 話の進め方としては、瑞人の父と会い、小夜が犯されてしまうことを示唆される描写がされていたため、小夜が犯人ではないか?とミスリードを張っているような気がしないでもありません。小夜の言動もおかしい点から考えると、小夜が犯人もしくは犯人に心当たりがある、と考えた方がよさそうです。
 しかし・・・田口・・・主人公なのに目だっていない・・・。
 バチスタでもそうですが、、、田口は目立たず白鳥が目立っていましたから、今回は小夜という感じなんでしょうか。しかし、それにしては小夜には白鳥ほどのキャラクター性はなく、純粋に・・・こう・・・萌えに走ってしまった感が伺えます。綺麗で歌が上手くてどこか影があり。。。
 ん〜。あらすじでは「白鳥&田口コンビ躍動再び!」と書かれていたので、白鳥でてくるんでしょうか。。。? しかし、物語的に白鳥が出てきそうな雰囲気がない・・・。警察の加納と玉村ペアが活躍しそうなんですが・・・。
 まぁ、なんにせよ下巻が楽しみです。