ナイチンゲールノ沈黙(下) 海堂 尊

とうとう現れた白鳥。
実は加納警視正とは大学時代の友人同士だった。加納は白鳥に調査協力を依頼し、白鳥はそれを承諾する。
デジタル・ハウンドドックとヒクイドリ。人間離れした2人が操作を行うことで事件は解決へと向かっていく。


と、まぁ遅まきながら登場した主役。
当然のごとく田口の影は薄くなり、脇役には加納と玉村がいるので、田口は脇役以下になりさがってしまう。
別にいいですけど。。。

やはり、これはラノベ風味だ・・・と改めて感じた今作。
いや、前作よりもラノベ風味が上がっているかもしれません。
キャラクター性は引き続きですが、肩書き・・・というか、2つ名がついているあたりがバージョンアップしています。

田口=行灯
加納=デジタル・ハウンドドック
白鳥=ヒクイドリ
猫田=千里眼
島津=ジェネラル

等など
どなどな

まぁ、行灯とヒクイドリは前作もありましたが・・・


あとは、今回の事件解決のキモとなる部分。
水落冴子の歌を聴くことで、聞いたものの陰性感情を増幅させ、恐怖におののかせることが出来る能力を持っている。
浜田小夜は、歌に自分のイメージしたものを乗せる能力を持っていて、聞いた人には同じイメージが伝わる。



・・・・・・・・どんだけファンタジーだよw



トリック解明もやたら小難しい感じが羅列したシステムによって裏づけが取れてしまったり。。。
新しいといえば新しいですが。
今までのラノベ(ぇ)では、カタカナが主流でしたが、感じの羅列も特殊能力っぽい・・・んん〜。専門性っぽい響きを持つんだな・・・と。フルメタはカタカナ使ってロボな専門性を高めています。今回は、その感じバージョンといったところでしょうか。



上巻よりも下巻の方がスピード感はありましたね。
解決編のせいか次が気になる次が気になる・・・と一気に読めてしまいました。


ネタバレもなにもないですね。コレに関しては。
はっきりいって、早くジェネラルルージュの凱旋が読みたい。